木づかい建築コンペ応募作品集
カスガシンデンの住宅 ~センターキッチンワンフロア~
建築物データ
所在地 | 新潟県上越市 |
---|---|
建築用途(種別) | 戸建住宅[新築] |
延床面積 | 105.76㎡ |
木材データ | 木材使用量20.47㎥ |
コンペ応募年度 | 2018年 |
応募者データ
- 名称
- カワサキジムショ
- 住所
- 新潟市中央区柳島町4-41-1-2F
- 電話
- 025-201-7181
- FAX
- 025-201-7105
- メール
- yuusuke@archi-kawasaki.com
「森や木」への想い
木造建築であり、内装に木材を使うのは当然のことですが、ただ沢山使えばいいというものではなく、特徴的な部分をメインに木材を使う事で、より木材が映えるように見せる配慮をしています。内部壁も全面板張りではなく、真壁造とし、構造木材がアクセントとなるようにしています。外装も玄関前の無落雪部分が特徴的な形状なので、その部分を木下見板張りとすることで、木そのもの存在を強調しています。軒裏も垂木と野地板をあらわしとして、これも外装のアクセントとなるようにしました。
「地域」への想い
周辺は昔ながらの街道となっており、町家形式がいまだに残る地域。この地域は街道に対して平入の屋根形状が一般的であるため、玄関前以外の基本的な部分は平入屋根形状とし、周辺の景観との調和に努めました。雪が降る地域でもあるため、玄関前は無落雪屋根形状としました。寒い地域でもあるため、低炭素認定建築物を取得し、温熱環境にも配慮しました。エアコン設置位置も熟慮し、基本エアコン1台プラス補助1台での全館冷暖房計画となっています。
「建築」への想い
家族と繋がる空間、心地いい空間、移動が楽な空間という住空間を突き詰めていった結果、このコンセプトに落ち着きました。キッチンを家の中心に置き、そこからすべての部屋へアクセスするという動線が、家事移動の楽さでもあり、またキッチン自体が、各居室間の視線の遮りとなるため、ワンフロアでありながら、寛ぐ場所、学習する場所、食事する場所、休む場所、収納が、それぞれが独立しているような計画となり、余計な間仕切りや建具を無くすことに成功、さらに移動も楽で、風が抜ける心地いい空間となりました。