木づかい建築コンペ応募作品集
長く住み継がれる家
建築物データ
所在地 | 上越市大潟区 |
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建築用途(種別) | 住宅[新築] |
延床面積 | 239,42㎡ |
木材データ | 木材使用量71㎥ |
コンペ応募年度 | 2019年 |
応募者データ
- 名称
- 片建設株式会社【設計・施工】
- 住所
- 新潟県上越市大字岡原408番地
- 電話
- 025-525-9016
- FAX
- 025-525-4188
- メール
- info@katakensetsu.com
「森や木」への想い
無垢の木には独特の「優しさ」があります。色味や手触り・足触りなど、いずれをとってみても「優しい」という言葉が似合います。当社ではそんな木の「優しさ」を大切にし、床材に可能な限り無垢材を利用するようにしています。今回の作品は、上越市安塚区の山林のケヤキを床板に加工して張りました。幅の広いものや狭いものもありましたが、自然素材らしい、個性豊かな風合いを生かした「木の優しさ」を感じられる住まいになりました。
「地域」への想い
この作品のお宅が建てられたのは海岸に程近い場所です。この地域では昔から木下見の家屋が多く見られ、海沿いの街の景観が色濃く残っています。しかし近年新しく建てられる家は、コストダウンやメンテナンスの容易さからサイディング外壁が多くなりました。今回の作品では、建主様に共感いただけたこともあり、昔からある「海沿いの街にたたずむ家」を表現しました。あえて木下見を採用し、趣のある外観となったことで建主様に喜んでいただきました。
「建築」への想い
高温多湿の上越地域で「長く住み継がれる家」を建てるには、自然の厳しさに耐えられる設計や気候風土に合った素材の使用も大切ですが、「定期的なメンテナンス」も忘れてはならないことです。そこに「長く住み継ぐ」人がなるべく業者の手を借りずにメンテナンスできる部分を設けることを意識し、配慮や工夫を施したご提案をさせていただきました。建主様の立場に立ち、「家を守り、受け継いでいくこと」への思いを大切にしたいと思っています。