木づかい建築コンペ応募作品集
住宅街の木造二階建住宅
建築物データ
所在地 | 新潟県新潟市秋葉区 |
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建築用途(種別) | 住宅[新築] |
延床面積 | 112.91㎡ |
木材データ | 木材使用量43.36㎥ |
コンペ応募年度 | 2019年 |
応募者データ
- 名称
- 桜井木材建築株式会社[設計・施工]
- 住所
- 新潟県新潟市南区上下諏訪木107-1
- 電話
- 025-373-2325
- FAX
- 025-373-4711
- メール
- kaneri@axel.ocn.ne.jp
「森や木」への想い
全て国産材で越後杉・桧・ナラ・ヒバ・栗と多種にわたる。材質の特性を考慮し、外壁の縦板を桧、横板は水切りのよいヒバを使用。一般には断熱材を使用しますが、土塗壁で覆いより一層の効果を図った。1階床は厚さ1寸の欅とナラ。2階は厚さ5分5厘のヒバ。更に天井も厚さ1寸の杉板材で構造の梁の上部に張り付けた。全内壁は厚さ5分5厘の杉・桧・ヒバの配列を工夫した。通常ではない破風を屋根面よりせり上げたのは、当地の積雪時の切妻への雪のせり出し防止の為。
「地域」への想い
天然の素材で造られているこの建物は、年月と共に風化し、ゆっくりと趣を変えていく。一方、家族だけの空間となった現代住宅であっても、柔らかい肌合いの玄関が居心地よい場所なら、近隣の人達も気軽に訪れ会話も生まれると考える。又、2階建ての角の柱は7寸×4寸の太さと共に、室内は木肌そのままむき出しになっている為調湿効果も大きい。この建物は周辺の住宅街の界隅に新たな風最をつくり出すだろう。
「建築」への想い
現今では、家を工業製品として取り扱い、既製商品として販売する傾向となり、もはや家は造るものではなく、各自が選択して購買するだけのものになってしまっている。当社は、使い勝手や住み心地を重視し、建物自体の使用材木を吟味しつつ、伝統工法を基にしながら、施工技術を駆使し、変化発展させることを目的とした。