赤沢保育園

建築物データ

所在地 新潟県新潟市中央区
建築用途(種別) 保育所
延床面積 804.03㎡
木材データ 木材使用量780㎥
コンペ応募年度 2021年

応募者データ

名称
エヌスケッチ+トクモト建築設計室[設計]
住所
新潟市中央区神道寺3丁目2-12 ハイム神道寺2A
電話
025-278-8076
FAX
025-278-8076
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「森や木」への想い

子どもたちだけでなくそこを訪れる大人たちにも、目につきやすい箇所に使うことで、木の温もりや優しさなどの特徴を伝えたいを思い、外壁と床に採用した。
外壁については、周辺環境の特徴から地域に馴染ませること、また、改めて無垢の木に関心を持ってもらうことを願って採用した。
採用する木材については、耐水性・耐朽性に優れたレッドシダーを採用し、木材保護塗料を塗ることでメンテナンスの軽減を図った。

「地域」への想い

赤沢保育園は、江戸時代より湊町として栄えた新潟の歴史や風情が今も感じられる「しもまち」にあり、周囲を長屋で囲まれた都市部特有の環境にある。
また、日本で最も古く歴史のある保育園であることから、建替後も変わらず地域に馴染む園舎となることを図った。
オフィスビルに多く見られるような画一的な窓が並ぶファサードとなることを避け、“かまくら”のような曲線を用いることで和やかな印象を与えると共に、塗布後に変色する木材保護塗料を塗った木材を外壁に用いることで、“新しく懐かしい建物”とした。

「建築」への想い

歴史があり、地域に根ざした保育を行っている赤沢保育園の”らしさ”を抽出するために、保育士参加のワークショップを数回行い、動線など機能面だけでなく、保護者や地域の方との関わり方についても意見を聞き出すことから設計を始めた。
このワークショップから二つの「赤沢らしさ」が分かった。
一つ目は「家庭的」な雰囲気が特徴であること。
二つ目は、平面計画に現れている。「事務室・一時預かり室」と「遊戯室」がエントランスホールに隣接し、間仕切り無くつながる点である。この平面計画は、特に送り迎えの時間帯に有効的に機能する。