木づかい建築コンペ応募作品集
1/fゆらぎの家（えふぶんのいちゆらぎのいえ）
建築物データ
| 所在地 | 新潟県新潟市西区 |
|---|---|
| 建築用途（種別） | 住宅［新築］ |
| 延床面積 | 121.94㎡ |
| 木材データ | 木材使用量22,9966㎥ |
| コンペ応募年度 | 2016年 |
応募者データ
- 名称
- 有限会社 ユー・ハウス工業［設計・施工］
- 住所
- 新潟県新潟市西区寺尾東３－３－３２
- 電話
- 025-268-0080
- FAX
- 025-260-0691
- メール
- ikarashi-n@you-house.jp
「森や木」への想い
越後杉の構造材を表わしにしながらもインテリアから浮いてしまう事は避けたいと考え、仕上材、造作材にも木を多用しました。越後杉が特別な物ではなく、生活者と共に時間を過ごしていくという穏やかな空間を目指しました。特に小屋裏空間は柱、梁、合板を表わしとし、しなやかで暖かみのある越後杉を直接肌で感じる事のできる空間としました。子供室の天井も表わしとし、自身の成長と共に越後杉の経年変化も感じて欲しいという思いを込めました。
「地域」への想い
仕上材、造作材には最近主流になっている新建材をなるべく用いないように設計しています。シナベニヤ仕上げの扉は建具職人による製作。枠などの造作材全てと階段は集成材を用いて現場で大工が製作。外壁もサイディングではなく板金職人の加工により製作しました。あえて手間をかける事で、関わった全ての職人の手仕事を感じられるような空間を目指しました。
「建築」への想い
冬にはペレットストーブ1台による全館暖房とし、なるべく極端に寒い場所を減らせるように下から上へ、上から下へと空気が循環する計画としました。冬は南面の大開口から日差しを最大限取り入れ、夏には庇により直射日光を遮り、窓を開ければ家中風が通り抜けます。人間の心拍のリズム、星の瞬き、天然の木目模様など自然界に広く存在する現象1/fゆらぎ。明確な要因は分からなくても、何だか心地よい。そんな空間を目指しました。
