木づかい建築コンペ応募作品集
(有)高儀農場 農家レストラン ラ・トラットリア・エストルト
建築物データ
所在地 | 新潟県新潟市北区 |
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建築用途(種別) | 食堂・ウッドデッキ(テ-ブル)[新築] |
延床面積 | 335㎡ |
木材データ | 木材使用量113.134㎥ |
コンペ応募年度 | 2017年 |
応募者データ
- 名称
- 桜井木材建築株式会社[施工]
- 住所
- 新潟市南区上下諏訪木107番地第1
- 電話
- 025-373-2325
- FAX
- 025-373-4711
- メール
- kaneri@axel.ocn.ne.jp
「森や木」への想い
木材となった木ではあるが生き物であり続ける。手をかければかける程こたえてくれる。木は育った環境に近いほど建築用材として長持ちする。厳しい気象条件を克服しながら成長する為、節や曲がりが出来る。だから木の癖を見極めて適材適所に使う事が重要になる。柱・天井・壁板まで全て杉材をふんだんに使う事で、視覚に対する触覚の楽しみも倍増させ、ひいては新潟県産材の使用量も合わせ増やす事に繋がる。
「地域」への想い
敷地は新潟市北区新崎の郊外で田園地帯にある。周囲は自然豊かな水田と主要生産物であるトマト栽培のビニ-ルハウス群が立ち並んでいる。そこに片流れ屋根の直線が、伸びやかで生命力あふれる建造物の存在感を際立たせている。更に、窓には表裏がある。外からと室内から眺められる窓。しかも三方の天井まで届くガラス窓の解放感は空気・光・風のシンフォニ-を奏でながら、越後平野の四季の変化を堪能できる。
「建築」への想い
駐車場から玄関までのアプロ-チの変化も大事である。高く太い柱や木組みに込栓を差し込ませ、建物全体にちりばめることによって、伝統や基本を重んじながら常にオリジナルを生み出している。柱間隔も25%広げて「間」を設け解放感を高めた。又、食堂の建物と接続しない工法で、回廊状のウッドデッキの柱を立ち上げた構造物の美しいプロポ-ションの組み合わせによって、空間に緩やかな安定感をもたらした。