木づかい建築コンペ応募作品集
五頭連邦のダイナミックビュー「神山の家B」
建築物データ
所在地 | 新潟県阿賀野市 |
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建築用途(種別) | 戸建住宅[新築] |
延床面積 | 133.17㎡ |
木材データ | 木材使用量12.027㎥ |
コンペ応募年度 | 2018年 |
応募者データ
- 名称
- オーガニックスタジオ新潟(株)
- 住所
- 新潟県新潟市西区山田3077
- 電話
- 025-201-6611
- FAX
- 025-201-6612
- メール
- info@organic-studio.jp
「森や木」への想い
我が国の文化は「木の文化」と云われる。特に住宅をみれば、ほとんどが木造住宅である。しかし現代においては、その寿命はあまりにも短い。木材を利用し、かつそれが長く使われ続けていくような住宅のデザインや工法を常に考えている。
「地域」への想い
地域に生きる職人の手仕事を大切にしたいと考えている。能力の高い大工、建具職人、左官職人は少なくなってしまった。彼らの伝統的な手仕事を活かしながら、現代にふさわしい意匠や納まりを共に考え、作り上げていくことで、美しい住宅、好ましい地域を生み出し、さらに地域の経済が循環していくことを願っている。
「建築」への想い
敷地は阿賀野市の農家集落の一角。南方には、広がる水田越しに遥かに五頭山をはじめとする越後の山々を臨む。周囲の家々には、新潟の農家らしく立派な屋敷林がある。敷地を囲むこれらの緑を適切に暮らしに取り込むことを主題とした。また敷地は3方を道路に囲まれ、どの方向から見ても整えられた外観となるよう留意した。居間の南側には、遠景を切り取る大きな開口を天井から設けた。その外部には奥行きのあるウッドデッキを設置し、外部と内部を緩やかに繋ぐ領域としている。食卓の上部は吹抜けており、縦長の大開口を設けることで朝日を充分に受けると共に、隣家の屋敷林を借景する。外壁は、風雪の吹き付ける西面をガルバリウム鋼板で仕上げ、他を杉板の縦張り押縁として周囲の景観となじませた。屋根は落雪を考慮して母屋部分を片流れとし、玄関部分の下屋は、高さを抑えた寄せ棟としている。