木づかい建築コンペ応募作品集
村上の家
建築物データ
所在地 | 新潟県村上市 |
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建築用途(種別) | 戸建住宅[新築] |
延床面積 | 92.72㎡ |
木材データ | 木材使用量17.9㎥ |
コンペ応募年度 | 2018年 |
応募者データ
- 名称
- ノモトホームズ/株式会社野本建設
- 住所
- 新潟市中央区鳥屋野南3丁目8-24
- 電話
- 025-278-3830
- FAX
- 025-278-3860
- メール
- info@nomoto-homes.co.jp
「森や木」への想い
「とにかく太鼓梁を見ていたい」という建主の希望により、中央の吹抜けに面して大きな杉の太鼓梁を配し、そこから広間、キッチン、ダイニングが平面的に展開される空間構成とした。断面的にも吹抜けに面する2階の寝室や子ども部屋から、太鼓梁を見下ろすことができる。杉の化粧梁を吹抜側に渡り腮として見せる架構を、意識的にデザインした。構造材、羽柄材に越後杉を使用し、仕上げにも無垢杉板を使いながら、内装の木質化を徹底した。
「地域」への想い
村上を象徴する「黒塀」を、通りに面する板塀と、外壁に用いる焼杉板として外観の意匠に用い、地域の文脈を汲んだ景観形成を意図した。通りに面する外構は積極的に緑化し、周辺環境にも配慮した。建物の高さを低く抑え、軒を深く出すことで、周囲に対しての圧迫感も抑えながら、総じて「村上の風景になじむ建築」を目指した。山北地方の特産品「しな布」で作った暖簾を玄関で使用した他、村上の調度品「茶香炉」を楽しむ暮らしも、設計の段階で計画していった。
「建築」への想い
南側は2m程の高台となっており、大きなアパートが建っている。そこで、あえて南側を閉じ、東側の裏山に向けてメインの開口部を設けることで、裏山の緑を室内に取り込んだ。室内の至る所から外部の緑を望むことができる。キッチンのカウンターは大きな欅の一枚板で、それをダイニングテーブルと一体化させた。床座の人、椅子に座る人、キッチンに立つ人の目線が揃うように、床レベルを3段階に設定し、家族が集まる場所の居心地の良さを最大化した。