木づかい建築コンペ応募作品集
大屋根がデッキにかかる和モダンスタイルの家
建築物データ
所在地 | 新潟県燕市 |
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建築用途(種別) | 住宅[新築] |
延床面積 | 107.01㎡ |
木材データ | 木材使用量54.02㎥ |
コンペ応募年度 | 2019年 |
応募者データ
「森や木」への想い
構造材は全て無垢材で統一。それは、湿度の高い日本新潟で建物の耐久性を高める為には必要不可欠だと考えます。断熱材にも木の繊維からできたウッドファイバーを使用。外壁や破風、鼻隠しは耐久性のある杉板。縦張りと塗装で和モダンな外観に。床材は全室パイン材で統一。ナチュラルな風合いと優しい足触り。テレビ背面にはレッドシダーのデザインウォールでシンプルな空間にアクセントを加えました。リビングとつながるレッドシダーのウッドデッキは家族の憩いの場所となります。
「地域」への想い
古き良き日本の伝統建築を絶やさぬよう、この地に最も適した工法と素材で家を造り続けることが私たちの使命です。一世代で住み終える家ではなく何世代も住み継ぐことのできる家。傷や色の味わい深い変化も愉しみ、愛着の持てる住まいとなります。また、新潟の気候を読んだ大屋根で軒の深い和モダンの流行廃りのない普遍的なデザインは驚くほど地域に馴染みます。
「建築」への想い
新潟の気候を読み、自然素材を活かす家づくりをしていくと、軒が深く大きな二枚屋根の日本の伝統的な住まいへと帰依していきます。決して、奇抜でもなく地味でもない流行廃りのない美しい佇まいの和モダン住宅。家の中は、外を遮断することなく、繋がりを大切にそれぞれが緩やかに繋がる。「個」と「家族」、「中の暮らし」と「外の四季」、「食べる場所」と「作る場所」それらを表現する間取り。お施主様の家族みんなで料理を楽しみたい。というご要望から家の中心にキッチンを据えました。