木づかい建築コンペ応募作品集
桜がみえる、故郷の家
建築物データ
所在地 | 新潟県柏崎市 |
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建築用途(種別) | 住宅 [改修] |
延床面積 | 110.39㎡ |
木材データ | 木材使用量21.448㎥ |
コンペ応募年度 | 2019年 |
応募者データ
「森や木」への想い
出来る限り、その土地の環境に近い環境で育った木材を使おうと考えた。育った環境に近い方が、建材として使われたその後も様々な変化に順応していくと思う。人工的に成形された木質系建材も安定性やメンテナンス性を考えると良い面もあるが、本物の木が持つ表情や雰囲気には劣る。今後、日本の住環境がより自然なもので造られていって欲しいという想いも込め、この住宅を提案した。
「地域」への想い
建築地である柏崎市(旧西山町)は、雨板、土壁、瓦など自然素材で造られた家が身近に多くあった。中越・中越沖地震後は特に、コスト重視、デザイン重視の住宅に多く建て替わったように感じる。海も山もある旧西山町。木々の緑や田畑、川の流れや風の流れを感じられる風景に馴染むのは、やはり木や土、石などの自然素材で造られた住宅、建物なのではないだろうか。
「建築」への想い
60年以上前に建てられた以前の住宅は、木や土が多く使われ、風や光の入り方も考えて造られていた。施主が生まれ育ったその家の持っていた雰囲気や住み心地、不便だったところを現代の法律や住まい方に合わせ、極力、自然界に存在する木や土、石といった材料で、降る雪や雨、風の流れを考え設計した。