木づかい建築コンペ応募作品集
・・かもしれない家
建築物データ
所在地 | 新潟県五泉市 |
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建築用途(種別) | 一戸建ての住宅[改築] |
延床面積 | 297㎡ |
木材データ | 木材使用量101㎥ |
コンペ応募年度 | 2019年 |
応募者データ
- 名称
- 設計室 小嶋屋
- 住所
- 新潟県新潟市東区物見山1丁目14番号
- 電話
- 025-279-5038
- FAX
- 025-279-5039
- メール
- j-kojima@fj9.so-net. ne.jp
「森や木」への想い
地場で育った木を使用することが、その育った環境に在る「家」という形として、育ち続けるのではと考えています。これからは「五感」、そして、大事な「直感」を育む豊かな空間で豊かな時間を過ごす生活が大切でありそのためにも経年変化に順応できる「木」を利用したい。やわらかさ(杉の床や大工家具)・におい(檜)の中でやさしさを感じ「気持ちよくなるかもしれない」、「人にやさしくなれるかもしれない」そんな家です。
「地域」への想い
各地で、木に対する知恵と技術を未来に繋げるのに見える形としての「観光化」がありますが、これも貿易のひとつ(海外からの観光客がすごい。)と捉えられると思います。ただ、そこには、住む人の生活に規制が生じ、アミューズメント化しています。群としての造り上げられた「景観」というより、知恵と技術を繋げる木の家がそこに生活する人を見守り、個の散居的な集まりが結果として「風景」を形成できないか。「風景になるかもしれない」そんな家です。
「建築」への想い
日本人の育ててきた美意識を「建築」という見える形にすることでいろんな可能性が生まれ「住み継げられるかもしれない」とか「やすらげるかもしれない」など、・・かもしれない家として施主・受注者・設計者の三位一体の理解と協力を経て造り上げること。これを未来にどう繋げていくかを考えています。設計者として生活様式の変化への対応や傷んだ部分の新旧交代しやすい伝統工法の継手や仕口の利用箇所の検討とともに、その技術・知恵を継承し進化させる若い技術者の育成が望まれます。そのためにも「五感」及び「直感」を養う必要があると感じています。