ジャングルジムの家

建築物データ

所在地 新潟県新潟市江南区
建築用途(種別) 専用住宅
延床面積 129.81㎡
木材データ 木材使用量39.11㎥
コンペ応募年度 2021年

応募者データ

名称
有限会社 神田陸建築設計事務所[設計]
住所
新潟県新潟市秋葉区新津本町4丁目13番28号
電話
0250-47-4901
FAX
0250-47-4902
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「森や木」への想い

お客様から「何の外壁が1番長持ちしますか?」とよく聞かれます。
僕たちは迷うことなく「木の外壁です!」と答えます。

〝長持ち″の意味合いにも色々あると思います。耐久性やデザイン性、メンテナンス性も含め観点は色々です。
耐久性において木材は古来より地域ごとの厳しい風雪や海岸沿いの塩害にも耐え、今では耐火性にも優れた木材が開発されています。
デザイン性で永遠のスタンダードである木目の意匠は時がたつごとに風合いを増し味となります。
メンテナンス性においても木材は既製品の新建材のように廃盤になることはありません。
本当の意味での長く使える・味わえる材料は木材がベストだと考え、僕たちの作品には必ず無垢の木材を内外問わず使用しております。

「地域」への想い

日本の木材にこだわった建築です。
これは「その地になじませる」「住む人の肌になじませる」為に選んだものです。
建設地のすぐ裏手には古い小さな、それでも立派な神社があり新潟市の保護樹である大けやきがどっしりと立っています。
その風景の傍らに新参者として建築されたこの住宅は外壁すべてに魚沼杉を採用しこの地にスッとなじみます。
若夫婦と新居に入って一緒に暮らすことになったおじいちゃん、おばあちゃんも室内全体を覆ったヒノキの匂いと柔らかい雰囲気になじみます。
新しいものでありながらもそこに「なじませる」手法は美しい風景を作っていくものだと考えております。

「建築」への想い

別々に暮らしていた世帯が、新しく赤ちゃんが産まれたこのタイミングで初めて一緒の生活を始める、3世代2世帯の小さな住宅計画でした。親世帯と子世帯の関係や、初めての子育て、生活時間帯の違いやらで『ちょうどいい距離感。』を一番意識して設計した作品になります。チラリと表情がうかがえる距離感、1.5階層の離れてるようで近い距離感、2つの階段で行き止まりなく保てる距離感、、、。

子供の頃誰もが遊んだ『ジャングルジム』がこの家のイメージです。一番下であやとりし合う女の子たち。頂上で天を仰ぐ男の子たち。ジャングルジムの真ん中で1人で漫画を読んでいる子もいます。自分の気持ちいい、ちょうどいい場所を子供達は自然に見つけてジャングルジムで遊びます。そんなイメージの1つの住宅です。