木づかい建築コンペ応募作品集
通り土間を持つ現代の民家
建築物データ
所在地 | 新潟県新潟市北区 |
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建築用途(種別) | 専用住宅[新築] |
延床面積 | 223.98㎡ |
木材データ | 木材使用量43.26㎥/234㎡ |
コンペ応募年度 | 2020年 |
応募者データ
「森や木」への想い
建物を真壁作りとすることで柱梁を表し、木造住宅は無垢の木のフレームでできているという事を明快に伝える様にした。
節など個性があっても無垢材が表面に見える事で、木に包まれた空間の温もりや豊かさを感じられるように努めた。
また新潟県は建築材料として伝統的に杉が多く使われて来た事から天井、床、構造材といった表に見えるところには杉を使い、架構構造フレームは越後杉を使用する事とした。
節など個性があっても無垢材が表面に見える事で、木に包まれた空間の温もりや豊かさを感じられるように努めた。
また新潟県は建築材料として伝統的に杉が多く使われて来た事から天井、床、構造材といった表に見えるところには杉を使い、架構構造フレームは越後杉を使用する事とした。
「地域」への想い
建築地である新潟市北区太田地区は歴史深い土地である。また敷地に接する道を挟む対面は稲作を中心とした農地が広がる。
その様な歴史及び自然が広がる地において、伝統的な日本家屋の外観を意識し、安田瓦の切り妻屋根、唐松の下見板押縁押さえを採用。建物の周囲には木を植え、長年にわたり地域景観になじむよう心掛けた。
その様な歴史及び自然が広がる地において、伝統的な日本家屋の外観を意識し、安田瓦の切り妻屋根、唐松の下見板押縁押さえを採用。建物の周囲には木を植え、長年にわたり地域景観になじむよう心掛けた。
「建築」への想い
通り土間は、かつての町家に多く見られた様式である。土間空間は日常生活において多様な使い勝手があり、建物の中心部に採光や通風をもたらす機能を持つ。現代の建物には見る事がなくなったが、かつての豊かさ、知恵や工夫が感じられるだろうと思い採用した。使い勝手の定まらない空間は効率を重視した現代には希な空間。通り土間がギャラリーや、ゆったりと本を読む書斎空間となったり、友人と酒を酌み交わしながら語らいあえる接客の場になり得る。古の人々が培ってきた事を現代に繋ぐそんな思いからの計画である。