木づかい建築コンペ応募作品集
地域の自然とつながる家
建築物データ
所在地 | 新潟県妙高市 |
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建築用途(種別) | 住宅[新築] |
延床面積 | 202.6㎡ |
木材データ | 木材使用量20.6243㎥ |
コンペ応募年度 | 2016年 |
応募者データ
「森や木」への想い
土台を除く構造材は全て越後杉を使用。一部外壁、造作材にもふんだんに越後杉を使用した県産材の家。外観は木と板金の組合せだが、手すりや建具の縦格子などを効果的に見せ、木質感をひきたたせている。内部はほぼ全館真壁造りとし、手すりや造作なども使用できるところには越後杉を使用し、木質感のあふれる内部空間になるよう設計した。
「地域」への想い
若い大工を多くかかえ育成している地元の工務店に仕事を依頼した。手すりや造作材、間仕切り代わりの棚など、細かい手作業で丁寧に作ってもらった。また内部建具は全て地元建具職人による製作とした。特に南側の開口部は季節によって周囲の自然とうまく関われるよう引込みの製作網戸(縦格子)、サッシ、障子戸という3段構成で、夏は網戸のみの全面開放、冬は障子を閉めて明るく暖かく過ごせるように工夫した。
「建築」への想い
玄関には広めの土間空間を設け、2階への階段と1階のセミパブリックスペースの両方へのアプローチとした。1階2階共、高さの異なる(50cm以内)フロアを設け、視界をつなぎながら空間の区分けを行った。2つの階段による回遊性のある内部空間は空気としてはつながっているが、外皮の断熱性能と、階段上部のミニ引戸(落下防止と冷気止め)により、2階のリビングは快適な温熱環境を保っている。