木づかい建築コンペ応募作品集
古い街並みへといざなう駅駐輪場
建築物データ
| 所在地 | 新潟県村上市 |
|---|---|
| 建築用途（種別） | 自転車等駐輪場［新築］ |
| 延床面積 | 147.23㎡ |
| 木材データ | 木材使用量28.45㎥ |
| コンペ応募年度 | 2019年 |
応募者データ
- 名称
- デザインワークス空間舎［設計］
- 住所
- 新潟県村上市松山258-1
- 電話
- 0254-52-2503
- FAX
- 0254-53-6130
- メール
- snozawa@qukansya.com
「森や木」への想い
新潟は木材資源に恵まれている、中でも村上市山北地区は林業が盛んであり県内では生産も多い。しかし節が若干多く、正角化粧材としては少し使いづらい面もある。
木材を少し着色（薄茶/亜麻色）し、節の赤身を抑えつつ木質感を残すことで、地域材を化粧材としてすべて見せ、地域材の節の多さも気にならない使い方として提案した。目にみえる地域材利用が、普及拡大に少しでも繋がることを期待したい。
木材を少し着色（薄茶/亜麻色）し、節の赤身を抑えつつ木質感を残すことで、地域材を化粧材としてすべて見せ、地域材の節の多さも気にならない使い方として提案した。目にみえる地域材利用が、普及拡大に少しでも繋がることを期待したい。
「地域」への想い
村上の駅前ひろばに建つ駐輪場は、古い城下町へと続く街並みへの誘いとなるべく、地域に馴染み、軒高さを抑えた瓦葺き切妻屋根とし、街並みによくみられる木格子と、しっくい壁を模し構造材・軒天材を着色した。伝統的な村上大工の手加工で、太め貫工法込み栓打ち・渡り顎・追っ掛け大栓継ぎ・重ねほぞ加工で構成し、厚板化粧野地板で水平剛性を確保。見え掛かりはSUSアンカーボルト以外、金物を使用していない。
「建築」への想い
駅前ひろばの次代の周辺環境・景観を考え、抑制の効いた建築として駐輪場を計画。街並みのように軒を連ね高さを抑えつつ、軒先は圧迫感を軽減させる金属葺きとし軽やかにした。存在を小さくしながら、防犯上見通しのきく板壁として暗褐色の木格子を設置した。木格子の内側に見える構造材・軒天材は着色（薄茶/亜麻色）とし、明るく温かい駐輪場利用環境を持たせつつ、町家への呼応としての建築を考えた。
