木づかい建築コンペ応募作品集
木張りの浴室と畳が癒しをくれる家
建築物データ
所在地 | 新潟県柏崎市長浜町 |
---|---|
建築用途(種別) | 住宅[新築] |
延床面積 | 118.41㎥ |
木材データ | 木材使用量20.915㎥/109.42㎥ |
コンペ応募年度 | 2020年 |
応募者データ
「森や木」への想い
昔の人々が作り上げてきた工法や、桧や杉、松といった木材をはじめとした本物の材料を適材適所に使うことで、耐久性の高い、何世代も住み継ぐことができる家になると考える。柱に刻んだ身長や床の傷、色の変化など、木を通して自然を学び、家とそこに暮らす家族の歴史ができ、そこでの暮らしの記憶を大切にして欲しいという願いが込められている。
「地域」への想い
日本の伝統的な建築工法や職人の技術を未来へ継承していくこと、地域の環境や街並みを考慮し住宅と暮らしを提案することも、私たち工務店の大切な仕事だと考えている。塩害を考え採用した瓦屋根。風雨や日差しから家を守る職人の技術が生かされた塗り仕上げの外壁。決して目立つ家ではないがどこか佇まいが美しく、流行り廃りの無い、街並みに馴染む落ち着いた外観。作り手の技術や想いを感じ住み継いでもらい、未来でかけがえのないものになって欲しいと願う。
「建築」への想い
子育てや30年先の夫婦のことを考え、居間を畳敷きとした。子どもが小さいうちは固すぎない畳の上で遊んだり、おむつを替えたり。30年先は段差のない畳の間で夫婦お茶をする。日々の忙しい家事を考え、回遊家事動線とし、板張りの浴室は木の香りが日々の疲れを癒し、「早く帰ってきたい」そんな風に思う家になるよう心掛けた。風雨や雪を考慮し、軒の深いシンプルな2枚屋根で街並みに馴染む、「長持ちする家で子どもの成長を見守りたい」という施主の要望を叶えた家。